精力剤を使用するときの注意点、海外産と国産との違いは?

精力剤を使用するときの注意点

精力剤の持つ副作用

精力が減退して夜の生活で満足できない、ED(勃起不全)で悩んでいる男性に人気なのが精力剤です。

この悩みは何も日本人だけでなく世界中の男性が持っています。そのため、精力剤は世界中で製造・販売されていますが、その成分や効果はピンからキリまであります。

精力剤というものは大きく分けると3つに分類できます。

  • 強精剤
  • 勃起薬
  • 強壮剤(精力剤)

それぞれ効果が異なるとともに副作用もそれぞれ特徴があります。それぞれの効果や副作用を十分理解し、安全に配慮して精力増強できるようにしてください。きちんと使えば効果は倍増し、相乗効果が期待できる場合もあります。

強精剤

強壮剤というのはホルモンバランスが乱れたときや性機能障害が起きたときに男性ホルモンを外から補充する薬です。医薬品として認定されているものが多く、効果が高い分副作用が強いのが特徴です。

女性が飲むのは避けたほうが良いとされており、特に妊娠中は絶対に飲んではいけないものとされます。主な副作用は

  • 男性ホルモンの分泌量の減少
  • 吐き気、発熱、発疹、肝機能障害

吐き気や発熱、発疹などは一時的なものですが、男性ホルモンの分泌量の減少はできれば避けたいところです。

外的に男性ホルモンを補充してしまうと、本来体が持つ男性ホルモンの分泌機能が低下してしまう可能性があります。過剰摂取や慢性的に摂取して頼るのは避けて、適度に摂取し、根本原因を減らすつもりで努力しながら補給しましょう。

勃起薬

強制的にペニスを勃起させる薬でEDの治療薬として開発されたものです。血行を促進させることで海綿体への血流が増加して勃起しやすくなるため、副作用も強めです。

その分、効果が5時間から10時間で薄れていくため、毎日飲むものではなく、セックスするときにだけ飲めば良いものです。

  • 肝機能障害、消化不良
  • 同期、頭痛、めまい、鼻粘膜の充血、目の充血、鼻づまり

基本的に副作用は一時的なものですが、用法・用量には注意が必要な薬です。24時間のうちに飲んでよいのは1錠のみです。

処方されるものによっては濃度が倍になったり、半分になったりしますが、24時間のうちに飲んでよいのは、濃度に限らず基本的に1錠のみと考えておくと安全です。素人が大量に使用してしまうと重度の肝機能障害を引き起こす可能性もあります。

強壮剤(精力剤)

シトルリン・アルギニンなどの必須アミノ酸や漢方を組み合わせて作られたもので、新陳代謝を改善し、栄養補給をして体を元気な状態にする薬です。基本的に強制剤のような強い効果はないため、副作用の心配はほとんどありません

あえて挙げるとすれば、飲んだ後に少し体がポカポカしてくるということがありますが、飲んでいくうちに症状は出なくなっていくでしょう。即効性のある勃起薬とは異なり、日頃の栄養補給がメインの精力剤で、同じく過剰摂取は避けないといけません

精力剤の海外産と国産の違い

日本の製品が安全な理由

精力剤は国内のものや海外のものなどさまざまな種類のものがありますが、両者には大きな違いがあります。精力をつけるという目的では違いはないのですが、海外のものは製造工程や原材料などで安全な基準を満たしていない可能性があります。

国内で販売されているものに関しては、日本の厳しい審査(薬事法)に基づいて製造されているので、安心して利用することができます。

これに対して海外の製品は生産されている環境、管理状態、販売ルートにいたるまで日本とは大きく異なる可能性があるのです。そのため、中には不純物が混ざったもの、不清潔な工場で生産されたもの、まったく効果がないものを入れて誇張表現しているものまでさまざまな精力剤が販売されています。

ただし、先進国で作られる精力剤は日本よりも厳しい審査基準の中で製造されたものがあるため、一概に海外のがダメとは言えません。発展途上にある国の精力剤はそこまで過信せずに利用するか、先進国のものを選ぶのがベストです。

海外製品は想像以上に危険

東南アジアや中国製の精力剤は国内のものよりも安価に手に入れることができるという理由で、ついつい買いたくなりますが非常に危険です。

すべての海外製品が粗悪品というわけではありませんが、ニュースで中国製品の品質の悪さを報道しているように、中には悪質な業者もいます。売れれば良い、稼げればよいという考えの人も多く、審査も適切ではない事も多く、当てにしてはいけません。

過去に中国で摘発されたED治療薬を製造していた工場では、中にペンキや農薬を入れていたということがありました。

他にも小麦粉や全く関係ない風邪薬がカプセルに入っているだけという事例もありますので中国や東南アジアの一部の地域で販売されている、本来は医師の処方が必要な薬を購入できてしまう場合には疑ったほうが良いでしょう。

ほかにも、シンガポールではタダラフィルを含んだ精力剤が販売され、シンガポール保健科学省から注意喚起が出たことがあります。

このタダラフィルというのは頭痛や消化不良を引き起こすもので、ひどい場合は心臓麻痺、心臓発作、狭心症を引き起こす危険なものです。

しかも、このタダラフィルが検出されたのはカプセルの内容物ではなく、カプセル皮膜そのものから検出されました。このように非常に悪質なケースも海外では起こっています。

海外では、問題を起こしても隠れてコソコソしていれば逮捕までされないで製造を続けることができますが、日本で問題を起こせば、一発で会社は販売停止、製造停止、営業停止になるので、日本では抑止力が十分に働くのです。

このように、売れてしまえばあとはどうでもいいという業者は、効くのかどうか分からないような成分を材料に製造しているケースもありますし、体に悪いものを入れている可能性もあります。

こうなっては精力剤どころではありません。薬事法によって守られている日本製品は安心して買うことができるという大きなメリットがあるのです。

海外産の精力剤のリスク

適切に使用するのが難しい

精力剤は効果の高いものほど体に与える影響が大きい、つまり副作用も強くなります。そのため、体調や持病によっては使い方次第では危険な副作用を引き起こす可能性があります。

精力剤を安全に使用するために商品の外箱には注意事項が記載されています。もちろん、国内製品だけでなく海外製品にも注意事項は記載されていますが、言葉が外国語であるという点が問題です。

体に関わることですので、あやふやな理解力で使用するのはできる限り避けたいところです。もちろん、英語なら読めるという人もいるでしょう。

しかし、商品によっては中国語やそれ以外の言葉の可能性もあります。スマートフォンのリアルタイム翻訳を使えば問題なく読めますが、読めたからといって安全なことが書いてあるとは限らず、もし「健康被害があっても保証はしない」などと書かれていた場合には責任の追求もできません。

購入する時点で言語を理解できていいないといけませんが、海外からネットで輸入する場合はそれらの危機回避は不可能です。

予期せぬ副作用がある

日本で製造されている薬は日本人に合わせて作られています。どういうことかというと、日本人の体質、体格を考慮して最適な成分量、効果を期待できるように製造されています。

つまり、欧米で製造されている薬は欧米人に合わせて作られているということです。日本人と欧米人は体質、体格が異なりますので、薬の効果が強すぎるということがあります。

薬の効果が強ければその分副作用は大きいため、記載されている以外の症状が出る可能性があります。海外製品の精力剤は日本人の体に大きな負担がかかるということです。

また、海外では認可されていて、日本では認可されていない成分が含まれている場合もありますので、リスクが無くなることはないでしょう。

サイトをどこまで信頼できるのか

海外の精力剤を購入するためにわざわざ海外に買い付けに行く人は少ないでしょう。この場合、海外で運営されているネットショップを利用するのが一般的です。しかし、そのネットショップはどこまで信用できるのかという問題があります。

日本国内のネットショップであれば、大手は大体わかるので怪しいサイトをある程度見分けられます。しかし、海外のサイトはそのサイトが安全なのか、実績があるサイトなのかを見分けるのは困難でしょう。

言葉が違うために使い勝手が異なる海外のサイトはすべての情報が複雑で、何が正しいのかの判断が難しいのです。そのサイトの信頼性はもちろんですが、取り扱っている精力剤が安全で効果の期待できるものなのかという点でも海外製品を購入するのはリスクが多いということです。

海外の製品に対する基礎知識もない状態では、何が正しくて何が怪しいのか見分けがつかないため、思わぬ副作用が出る可能性があります。

海外製品で副作用が出てしまっても、飲むのをやめればそれで良いですが、高いお金と送料を支払って購入しているため、もったいないという思いからまた飲もうとしてしまう人もいます。

医師に相談したとしても、成分表示が十分記載されていなかった場合は問題が起きる可能性があるので、これも情報が足りないというデメリットになります。

国産で効果が高いものはたくさんある

説明してきたように、精力剤にはさまざまな種類のものがあり、世界中で製造・販売されています。日本製と海外製の決定的な違いは「薬事法に基づいて製造されているか」この一点に尽きます。

薬事法をクリアした製品は日本人が服用しても安全であり、効果が期待できるものという保証です。薬事法をクリアするには高い品質レベルが求められます。

海外製の精力剤はこの薬事法をクリアしていないために、国産のものと比べると安く手に入れられるというメリットがあります。

しかし、海外のものはその成分、製造方法、効果に至るまで何もかもがブラックボックスであり、本当に効果があるのか、安全なのかは服用してみるまで分からないというデメリットもあります。

また、国内でも海外製のものには不純物を混ぜた粗悪品が多く出回っています。販売サイトを含めて、どこまで信用できるのかを見極めるのは非常に難しいでしょう。ドラッグストアや医師処方の精力剤に頼るのが正しい選択です。

安いからといって買っても効果がなければお金を捨てているのと同じです。であれば、国産の効果がはっきりと証明されていて、安全な精力剤を利用したほうが安心です。

自分の体に入れるものに「安い」という理由だけでどこまでリスクを冒すことができるのかを考える必要があるでしょう。

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